
他の国はどのようなアプリにお金を使ってる?
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全世界のモバイルアプリの売上規模は2021年上半期だけ見た時、75兆ウォン以上と予想されています。年が経つにつれて、この規模はますます大きくなっています。
ここで私は他の国ではどんなアプリが最高の売上を出しているのか気になりました。大体こんな感じだろうというのはありましたが、具体的に調べたことはありませんでした。
この記事では、日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、韓国、インドで売れているTOP10アプリランキングを記載します。どのアプリが順位に入っているのか、国別の特徴は何かあるのか見ていきます。この記事では市場規模、人々の関心度の高さを考慮して選定しました。
<参考>
– 同じサービスでもPCや他のプラットフォームでの売上は除きます。(iOSとGoogle Playのランキングのみ適用)
– この記事で使用されたランキングは2021年10月31日午後12時頃に収集されたデータです。(日本基準)
国別の特徴
日本「ゲーム、マンガの王国!」

日本はゲームカテゴリの比重が圧倒的です。ゲームは他の国でも人気が多いですが、日本はTOP10の80%以上がゲームです。
ウマ娘がグーグルプレイ1位、iOS 3位で最高収益を収めており、他の国では順位に入ってない野球ゲームがトップにランキングされているのが特徴です。
マンガの宗主国らしくマンガアプリも上位圏に入っています。日本マンガ市場はまだ出版マンガ中心ではありますが、ピッコマ(カカオジャパン)とLINEマンガ(LINE)の登場でWebtoon(ウェブトゥーン)の市場が大きく成長しています。TOP10ランキングにあるのを見ると、大きい規模であることが分かります。
アメリカ「ゲーム、OTT、出会い系」

ゲームカテゴリーが50%で人気があるカテゴリーですが、日本とはゲームのジャンルが全く異なります。
Garena Free Fireはモバイル用バトルロイヤルゲームのシューティングゲームです。Google Play 2位、iOS 8位を占め、Clash Royale(クラッシュ・ロワイヤル:アクションロールプレイングゲーム)、Coin Master(コインマスター)などジャンルが多様で、Candy Crush Saga(キャンディークラッシュ)などが順位に入っています。
ゲームの次に人気があるのは、YouTubeやHBOなどのOTTアプリです。ストリーミングサービスの宗主国らしく、HBO、ディズニープラス、huluなどいくつかのサービスが順位に入っています。(実際1位はNetflixが1位ですが、バイパス方式で決済されているので、ストアランキングに出ていません。)
出会い系アプリTinder、BumbleとGoogle ONE(グーグルドライブの購読)が上位圏にあるのも違うところです。ちなみにTinderの売上はほとんどTinder Goldという有料購読で発生します。Tinder Goldに加入すれば「いいねを無制限に送ることができる」「誰が私にいいねを送ったか確認できる」「プロフィールをトップに露出できる」などの機能を提供しています。
ドイツ「ゲーム、出会い系、スポーツ」

アメリカと似ているように見えますが、Google Playのみ見るとTikTok以外すべてがゲームです。1位はスロットマシンゲームにソーシャル機能を組み込んだCoin Master、2位はGardenscapes、3位はState of Survivial(刺激的なYouTube広告で有名です。)で、Playrixという会社から出たカジュアルゲームが4つも入っています。ドイツではカジュアルジャンルが強勢であることが分かります。
面白いのはiOSでは1位がゲームではなく出会い系アプリTinderなのです。
その他にもTikTok、YouTube、ディズニープラスなど非ゲームが多いことが分かります。
また、サッカーの強国らしくDAZN(スポーツ中継OTT)アプリが入っているのが目立ちます。DAZNではドイツサッカーリーグであるブンデスリーガやチャンピオンズリーグの試合だけでなく、野球、バスケットボール、ボクシングなど様々な種目の中継を見ることができます。ちなみに視聴時間が最も長い種目はサッカーとボクシングです。(2019年基準)
イギリス「出会い系が熱い!」

イギリスもゲームアプリが強勢です。人気ゲームを見るとCoin Master、Candy Crush Saga、Roblox、State of Survival(ステートオブサバイバル)などアメリカとドイツのランキングで見かけたゲームがイギリスでも見れます。OTTアプリもYouTube、Disney+など似ています。
アメリカ、ドイツ、英国ともデート市場が熱いです。Bumbleという出会い系アプリはTinder出身のホイットニーウルフ(女性起業家)が作ったサービスです。女性客を中心に運営していることがサービスの特徴です。
相手に話しかけれるのは女性のみです。男性は女性のプロフィールにいいねを押すことはできますが、最初に話しをかけることはできません。Bumbleは「プロフィールの上部露出」、「スーパースワイピング」(あえて例えなければ「いいね」ではなく「めっちゃいい!!!」のようなもの。使用回数が制限があります。)といった機能を販売して売り上げをあげています。
韓国「ゲーム大好き」

韓国のGoogle Playはゲームが圧倒的です。ゲームは他の国でも人気が多いですが、Google PlayのTOP10全てがゲームである国は韓国だけです。ゲームジャンルは、MMORPGと言うジャンルに偏っています。カカオゲームズが6月末に発売したゲームODINもMMORPGで、iOS2位とGoogle Play1位大人気です。
iOSでは1位がYouTube、3位はNAVER ウェブトゥーンで、Kakao Talk、Kakao pageなどSNSが順位に入っていることが分かります。iPhoneのシェアがAndroid(Samsung)に比べて低いこともありますが、決済するユーザー層も少し違うことが分かります。
インド「非ゲームが大勢」

まず、ゲームカテゴリの割合が他の国より35%しかないのが驚くところです。しかもゲームがランキング上位なのはGoogle playだけで、iOSでのゲームは2つしか存在してないです。iOSとGoogle Playはまったく違うことが分かります。
Google Play 1位は米国と同じようにGarena Free Fireというゲームであり、2位はCall of Dutyなのを見て、シューティングゲームが人気が多いことが分かります。
5位はChametというビデオチャットアプリであって、このアプリはfacetimeやWhatsAppとは違って、世界中の知らない人とランダムでビデオチャットできることが特徴です。8位にあるTangoも同様のサービスのアプリです。コロナによって人に会う機会が減ったので、その影響でビデオチャットアプリが人気になったと思われます。
iOSランキングでは、ゲームはTop War、Battle Grounds 2つであり、OTTと出会い系のアプリが上位にあります。OTTの中ではインドディズニーでサービスしているのHotstarが1位であり(インドの国民スポーツであるクリケットが見られる)その他にもSonyLIVやZEE5など様々なOTTが人気を得ています。また、他の国にはないNetflixがランキングにあるのが珍しいです。(会員加入と決済が異なるように設定されているようです。)デートアプリではアメリカ、イギリスでも人気の多いTinderとBumbleがそれぞれ2位と7位です。
自国のアプリ vs 他国のアプリ
「自国で作ったアプリと他の国で作ったアプリ」の割合を国別に比較してみるとかなり差があることが分かります。
日本は日本のゲームが中心でランキングが構成されています。マンガカテゴリではカカオジャパンとLINEがぎっしりと握っています。
アメリカとイギリスのランキングではアメリカのアプリが主人公です。
ソフトウェアの最強国であるアメリカは全世界ランキングで抜けなく入っています。英語でサービスされる点もその理由の一つあると思います。
ドイツはすべてが外国のアプリです。ヨーロッパのローカライズ時にドイツ語がリリースされるのと、ドイツは英語通用性が高いことが理由と見られます。
韓国も日本と同様に自国のゲームが中心でランキングが構成されています。
モバイルではNCSOFT、カカオゲームズなど国内ゲーム会社のゲームがランキングしています。
インドはゲームや生産性、ビジネスアプリはすべて外国アプリだが、一部のストリーミングやビデオチャットアプリが自国の開発会社がランキングしています。
ランキングによく見られる開発会社
調べた6カ国のiOS、グーグルプレイランキングからみると、最も多く登場する開発会社はやはりGoogleです。YouTubeとGoogleドライブを持っている以上、この順位はひっくり返りにくそうです。
その次はCoin Masterを開発したMoon Active、TinderのMatch Groupで、数多くのゲームがランキングを占領している中、最も目立つのは非ゲームであるTinderです。この記事に載せていないもっと多くの国のランキングを見てみると、Tinderはより頻繁に登場しているようです。
日本ランキングではKONAMI、Cygames、Square Enix、Aniplex、 XFLAG、Bandai Namco、GungHoなどさまざまなゲーム会社の市場シェアを高めるための各軸を見ることができます。
総合1位は?

何を基準にするかによって異なりますが、私は専門調査機関ではないので、単純な方法で1位を選んでみました。ストア1位=10点、2位=9点… 10位=1点にして計算しています。
– アプリ1位:Tinder
コロナが経済、社会、文化はもちろん「愛」と「恋愛」方式に影響を及ぼしていると考えられます。 オフラインでの出会いが難しくなったので、出会い系のアプリを利用する人がさらに増えたと見られます。
– 開発会社1位:Google
Googleはどのランキングにももれなく登場するので驚くこともないと思います。2位はTinder、3位はMoon Activeです。
– カテゴリ1位:ゲーム
圧倒的1位です。2位のOTTアプリとの点数格差が5倍以上差が出ました。全世界でのモバイルゲームへの熱さが分かります。
結論
データを総合してみると、YouTubeやTinder、Coin Masterのように頻繁に登場するアプリがありますが、結局はそれぞれです。プラットフォームを分けてみるとさらにそうです。たとえば、iOSでは、Google Playより非ゲームアプリにお金を使うユーザーが多かったです。
どの国に関係なく共通なのは「楽しいことにお金を使う」ということです。ゲーム、動画、出会い、マンガなど。上位にあるカテゴリーすべてがエンターテイメント、楽しむためのサービスでした。みんなは楽しいサービスにお金を使う!
参考
ストアランキングはSensorTowerのデータを使っています。
Tinder’s business will double this year to more than $800 million
